こんにちは、今週のブログは小松がお届けします。
ウェブページを開くと必ず目にする「青いリンク」
みなさんはなぜリンクの色が青いのか気になったことはありますか?
今回は「なぜリンクが青いのか?」をお話していこうと思います。
歴史の始まり
青いリンクの起源は1993年まで遡ります。
世界初のグラフィカルウェブブラウザである「Mosaic」で採用された仕様が、その後のウェブブラウザの標準として定着しました。
青色が採用された理由
1.視認性の高さ
白い背景に黒字が基本のウェブページにおいて、青色は適度なコントラストを生み出し、リンクの存在を自然な形で見せることができます。
2.信頼感
青色は心理学的に信頼感や安定感を与える色とされています。
銀行や保険会社のロゴに青が多く使われているのも、その理由が多いです。
リンクに青を使うことで、クリックに対する安心感や信頼感を潜在的に与える効果が期待できます。
3.アクセシビリティへの配慮
色覚の多様性を考慮した場合も、青色は比較的認識しやすい色になっています。
ビジネスにおける影響
2012年にGoogleが行った実験でリンクの青色を41種類用意して検証したところ、最適な色を選ぶことでクリック率が向上し、年間で約2億ドルもの追加収益を生み出しました。
この実験は、色彩がビジネスに与える影響の大きさを示す代表的な例となっています。
まとめ:青いリンクは合理的な選択だった
青いリンクは、視認性、人間心理、アクセシビリティといったさまざまな要素を満たす、とても合理的な選択だったと言えます。
現在のウェブデザインでは、リンクにアンダーラインを付けたり、クリック済みリンクを紫色にするなど、リンクを視覚的に区別するための工夫が進化していますが、基本となる青色が30年以上を経た現在でも使われているなんてびっくりですよね。
いかがだったでしょうか?
次にウェブページを見たとき、何気なくクリックしている青いリンクを改めて観察してみてください。
インターネット初期から続く深い歴史を感じられるかもしれませんね。
小松
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